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概要

研究内容

メンバ

成果

JST 戦略的創造推進事業(CREST)
「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」採択課題

人の存在を伝達する
携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発

 

第一回CRESTシンポジウム:人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイド

開催概要

  • 日時:2011年3月3日(木)15:00-17:00
  • 場所:日本科学未来館 7階 イノベーションホール
  • 参加費:無料
  • 定員:80名(要事前申込)
  • 主催
    科学技術振興機構 CREST「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」領域
    研究課題「人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発」
    研究代表者:石黒浩(国際電気通信基礎技術研究所)

開催主旨

本シンポジウムは,科学技術振興機構 CREST研究課題「人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発」(代表:石黒浩)の研究成果の発表会です.研究代表者は世界に先駆けて遠隔操作型アンドロイド「ジェミノイド」の研究開発に取り組んできました.この研究によって,ジェミノイド操作者とジェミノイドと対面する人の双方が,ジェミノイドを操作者本人と感じることが分かってきました.しかし、ジェミノイドは実存する人に酷似しているため,携帯電話のように,不特定多数の相手とのコミュニケーションには向いていません.この問題を解決するため,人と見える最低限の要素を追求した遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」を開発しました.

本プロジェクトでは,テレノイドの概念をさらにおしすすめ,ロボットを携帯電話サイズに小型化するとともに,誰にでも容易に操作できるインタフェースを備えることで,何時でも何処でも誰でも自身の存在を相手に伝えることができる全く新しいコミュニケーションメディア,「ジェミノイド携帯」を実現することが目的です.携帯電話やインターネットによってライフスタイルが変わったように,ジェミノイド携帯は私たちのコミュニケーションスタイルに新たな変革を起こすと考えています.本プロジェクトでは,利用者がこの新たなメディアにどのように適応するのかを認知心理学的実験や社会実験を通して評価しながら,ロボットの構成,存在感を効果的に伝えられるデザインやクラウドコンピューティングを利用したインタフェースの研究開発を行っていきます.

昨年10月のプロジェクトの発足以後初めてとなるシンポジウムでは,これまでに取り組んできた研究・開発成果,および今後の研究展開について発表します.また,研究開発にご協力頂いているクアルコムジャパン株式会社および株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモから,今後の展望についてご講演頂きます.

昨年報道発表しました「テレノイドR1」の実演デモなどもご覧いただけます.多数の皆様のご参加をお待ちしております.

プログラム予定(講演者と講演内容,敬称略)

14:30- シンポジウム受付(於講演会場入口)
15:00-15:20 課題概要説明
石黒 浩(研究代表者/(株)国際電気通信基礎技術研究所 客員室長)
15:20-15:30 Internet of Everythingに向けて
山田 純(クアルコムジャパン株式会社 代表取締役会長兼社長)
15:30-15:40 LTEによる低遅延・広帯域通信とロボットコミュニケーション応用への期待
奥村幸彦(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 先進技術研究所 主幹研究員)
15:40-16:50 プロジェクト研究計画・成果報告
  • ジェミノイド携帯のハードウェア開発
    港 隆史((株)国際電気通信基礎技術研究所 研究員)
  • 遠隔操作アンドロイドの社会的受容性の評価
    西尾 修一((株)国際電気通信基礎技術研究所 主任研究員)
  • ジェミノイド携帯の人認識処理技術
    岩井 儀雄(大阪大学 准教授)
  • 音声情報から人の動きを抽出する技術
    石井 カルロス 寿憲((株)国際電気通信基礎技術研究所 研究員)
  • 存在感を伝達するモダリティの解明
    中西 英之(大阪大学 准教授)
  • テレノイドデモ
16:50-17:00 ごあいさつ
東倉 洋一(国立情報学研究所 副所長,教授/CREST領域 研究総括)

Contact: hil-contact@atr.jp