Top

概要

研究内容

メンバ

成果

JST 戦略的創造推進事業(CREST)
「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」採択課題

人の存在を伝達する
携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発

 

第二回CRESTシンポジウム:人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイド

更新履歴
2015/2/4 会場案内掲載
2015/1/25 プログラム微調整
2015/1/12 プログラム時間微調整
2014/12/22 公開

開催概要

  • 日時:2015年2月14日(土)10:00-17:00
  • 場所:日本科学未来館 7階 イノベーションホール
  • 参加費:無料
  • 定員:80名(要事前申込)
  • 主催
    科学技術振興機構 CREST「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」領域
    研究課題「人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発」
    研究代表者:石黒浩((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 所長(客員))

会場案内

日本科学未来館へのアクセスは,日本科学未来館ホームページをご覧下さい.

午前10時までは,日本科学未来館のメインエントランスはご利用できませんので,通用口からお入り頂いてイノベーションホールにお越し下さい.順路はこちらの案内図をご覧下さい.当日は,メインエントランス付近や館内にも順路を掲示致します.

開催主旨

科学技術振興機構 CREST研究課題「人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発」(代表:石黒浩)プロジェクトは,2010年10月の開始以来,約4年半に渡り,人の存在を伝達する新たな情報メディアの実現に向け,人らしさをミニマルにデザインするアプローチにより,人らしい存在を感じさせる要因や存在感を伝えるためのメディア技術についての研究,国内やデンマークなどの国外においてその実践的応用についての実証実験を進めて参りました.

2015年3月でプロジェクトの終了を迎えるにあたり,これまでのCRESTプロジェクトの研究についての成果報告と,今後の展望についての議論を深めるためにシンポジウムを開催致します.本シンポジウムでは,CRESTプロジェクトの総括を一般の方々にもわかりやすくご紹介します.また,本プロジェクトと関連の深い研究分野より研究者をお招きしてご講演いただき,今後の展望についての議論を深めます.さらに,本プロジェクトで開発したロボットの実演デモ,日本科学未来館と協力して実施している遠隔操作型アンドロイドの実証実験展示の見学を兼ねた日本科学未来館見学も企画しております.多数の皆様のご参加をお待ちしております.

プログラム予定(講演者と講演内容,敬称略)

9:00-10:00 シンポジウム受付(於講演会場入口)
10:00-10:10 開会のあいさつ
西田 豊明(京都大学大学院情報学研究科 教授/CREST領域研究総括)
10:10-10:25 CREST課題概要説明
石黒 浩(研究代表者/(株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 所長(客員))
10:25-12:00 プロジェクト成果報告1
  • 遠隔操作型アンドロイドのシステム開発 (質疑応答含めて55分)
    岩井 儀雄(鳥取大学大学院工学研究科 教授)
    石井 カルロス 寿憲((株)国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 室長)
    港 隆史((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 研究員)
  • 遠隔操作型アンドロイドの評価・効果検証 (質疑応答含めて40分)
    中西 英之(大阪大学大学院工学研究科 准教授)
    住岡 英信((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 グループリーダー)
12:00-13:20 昼食
13:20-14:00 プロジェクト成果報告2
  • 遠隔操作型アンドロイドの社会的受容性の評価 (質疑応答含めて40分)
    西尾 修一((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 主幹研究員)
    住岡 英信((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 グループリーダー)
    港 隆史((株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 研究員)
14:00-15:25 招待講演

本プロジェクトでは,遠隔操作型アンドロイドを介して遠隔地の人の存在を感じるための原理やその評価方法について追究してきました.そのような存在感は,実際に起きていないことの体験もと考えられます.そこで存在感についての議論をより深めるために,代替現実(Substitutional Reality; SR)というアプローチでこの問題に取り組んでいる理化学研究所の藤井氏を招いてご講演頂きます.

また,本プロジェクトでは遠隔操作型アンドロイドの応用として,遠隔操作型アンドロイドを用いた高齢者支援について研究を進めてきました.ロボットによる生活支援や介護支援は高い期待を寄せられていますが,その現状と課題について,ロボット介護機器の開発・応用の分野で活躍されている産業技術総合研究所の松本氏を招いてご講演頂きます.

最後に,日本科学未来館の内田氏に同館での実証実験の取り組みについてご紹介頂きます.

  • 「仮想と現実」 (質疑応答含めて40分)
    藤井直敬(理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム チームリーダー)
  • 「生活支援・介護支援ロボットの現状と課題」 (質疑応答含めて40分)
    松本吉央(産業技術総合研究所 知能システム研究部門 サービスロボティクス研究グループ 研究グループ長)
  • 日本科学未来館での取り組みの紹介 (5分)
    内田まほろ(日本科学未来館 事業部 展示企画開発課 課長)
15:25-16:00 実演デモ

本プロジェクトで開発した存在感を伝達するロボットメディアを実演デモで紹介します.プロジェクト発足1年目に発表した携帯型遠隔操作アンドロイド「エルフォド」については,商品化レベルの仕様に近づけたプロトタイプを紹介します.また,高齢者等のコミュニケーション支援効果が確認されている50cm大の遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」については,パソコン等のインタフェースなしで遠隔操作するデモを紹介するとともに,日本科学未来館の見学で「テレノイド」の操作体験をして頂けます.さらに,対話に安心感をもたらすことが生理学的に検証されている通話メディア「ハグビー」を,教育の場などで効果的に用いるデモも紹介します.

  • 2者間で互いにテレノイドを用いた対話デモ
  • Bluetooth版エルフォイドを用いた対話デモ
  • ハグビーを用いた「聞く力」を支援する講話デモ
16:00-16:10 閉会のあいさつ
石黒 浩(研究代表者/(株)国際電気通信基礎技術研究所 石黒浩特別研究所 所長(客員))
平田 康夫((株)国際電気通信基礎技術研究所 代表取締役社長)
16:10- 日本科学未来館見学(17:00の閉館まで自由に見学)

遠隔操作型アンドロイドを通した対話を体験(アンドロイドの操作体験,アンドロイドとの対話体験)頂けます.この体験では,人のミニマルデザイン型「テレノイド」と人酷似型「オトナロイド」を比べて頂くことができます.また,ニュースを読む「コドモロイド」の展示では,中性的でニュートラルな存在であるアンドロイドの社会的役割の可能性をみて頂けます.また,その他の館内の展示も見学頂けます.アンドロイドの展示については下記もご覧ください.

常設展「アンドロイド−人間って、なんだ?」


Contact: hil-contact@atr.jp